第6回 「例えばこういうイメージで」
     

振り子時計の振り子やメトロノームは重りが同じだと振れる長さを短くしても同じフリ幅で早くふれます。
早くふれる分フリ幅は小さくなりません。
このことを角運動量保存の法則と言うそうです。
単純にスキーに置き換えてみると両足に均等に体重がかかると内スキーの方が滑ることになります。
現実的にはそう簡単な話でないことは皆さんもおわかりでしょう。

スキーを滑らせようとする時に内スキーの滑走性に合わせて外スキーを滑らせていくイメージも1つです。 仮に同じスピードでスキーが滑っても内スキーの方が近回りするわけですから、両足をそろえてターンをはじめても内スキーが前に出た前後差がつきやすい訳です。(前後差が出る原因は他にもありますが。)
前後差を作らないようにするためには外スキーだけに荷重すると出にくくなりますが、最初に書いたゆっくりの方がベースになります。
内スキーに加重を多くしすぎることは他のリスクが生じてしまいます。(そのことは次の機会に。)
スピードや斜度等に合わせた中で内スキーの滑走性に外スキーを遅れないように滑らせていくためのスキーへの荷重ポイントやその身体の使い方(大殿筋やハムストリングなど)がスキーを滑らせる1つのポイントになるのではないでしょうか。