私自身もそうでしたが、スキーをしていてどうしても思い通りいかないことがあります。原因はいろいろありますが、その一つにブーツのセッティングがあります。。スキーブーツは痛くなければフィットしているわけではありません。
足には土踏まずがあり、踵5割 拇指球3割、小指球2割で体重を支えています。その3点は3つのアーチで結ばれていてそれらのアーチで衝撃を吸収しバランスをとっています。スキーブーツを履いて滑るバランスをとる際も基本バランスは同じです。スキーブーツは脛から下部を覆い固定しますが、足関節(足首)がスキーに一番近い関節で体の重みを雪面に効率的に伝えるために、ブーツの中の足を機能させることがとても重要なのです。また、足関節(足首)の不安定が膝、腰のトラブルの原因になる場合が多いのです。
金具によってブーツとスキーの長軸方向のセンターも重なるように取り付けます。そのブーツの中で足はどのようにセットされているでしょうか。足裏の中心線を踵の真中と人差し指の付け根を結ぶ線と考えてください。ブーツの中でこの線がブーツの中心線とずれているといつも脚部(足首、膝、股関節)が捻られた状態になり、意図しない力がスキーに加えられることになります。
スキー自体の回転性の高いのでこのことはスキーをコントロールする上で弊害になります。
また足幅とブーツの幅が合わない(多くの場合はブーツに対して足幅が広い)と足裏でしっかりたつことができなくなります。つまり足裏のアーチが上手く機能せず基本バランスで立つことが難しくなります。ブーツに頼った不安定なバランスになりがちです。エッジを縦に踏む感じもこのブーツのフィットポイントです。ブーツをフィットさせることは快適なスキーに不可欠ですし、そして何より上達の近道です。